物干しは、洗濯物を乾かすために欠かせない日用品ですが、その素材にはどのような違いがあるのでしょうか?今回は、物干しの素材として一般的なアルミ、ステンレス巻鋼管、樹脂被覆鋼管の特徴やメリット・デメリットについて紹介します。
アルミ
アルミは、金属の中でも軽量で錆びにくいのが特徴です。アルミの比重は鉄やステンレスの1/3と軽量なので、物干しとしては取り扱いやすく、設置も簡単です。また、アルミは熱伝導率が高いので、洗濯物を早く乾かすことができます。冬場でも、日差しがあれば、すぐに乾くので便利ですよ。
セキスイのアルミ製物干しは、アルマイト処理と透明樹脂トップコート仕様になっています。これにより、アルミの表面を保護し、塩害地域などでも長持ちさせることができます。ステンレスパイプとの比較で、汚れや錆に強いので、お手入れも簡単です。
アルミは高温になる自動車のエンジンなどにも使われる素材であり、一般的に使用する温度環境で安定した性能を発揮する素材です。
ステンレス巻鋼管
ステンレス巻鋼管は、スチールパイプにステンレス鋼を薄く延ばして巻いた管状の素材です。ステンレス鋼は、鉄にクロムやニッケルなどを添加した合金で、錆びにくく(錆びにくいが、もらい錆や汚れの蓄積には注意が必要)、耐食性や耐熱性に優れています。そのため、物干しとしては、耐久性や安定性が高く、メンテナンスが少ないという利点があります。また、ステンレス巻鋼管は、アルミよりも強度が高いという特徴もあります。しかし、ステンレス巻鋼管は、アルミに比べて重い素材です。そのため、物干しとしては、取り扱いがやや不便です。
ステンレスは酸素とクロムの作用で保護被膜が形成されます。そのため摩擦で泥や砂など表面の汚れが常に除去される手すりの用途では長く美しい外観を保ちます。
しかし泥汚れや鉄粉(鉄道近くや国道沿い・金属タイヤチェーン使用地域などで発生)が付いて酸素が遮断された状態で放置されると保護膜が形成される前に錆が発生する場合もあります。自転車のステンレスリムが1週間ぐらいで錆びるような環境では軽く拭き取るお手入れが重要ですね。
樹脂被覆鋼管
樹脂被覆鋼管は、鋼管の表面に樹脂をコーティングした素材です。鋼管は、鉄に炭素を添加した合金で、強度が高く、安価な素材です。そのため、物干しとしては、丈夫で、コストパフォーマンスが高いという利点があります。また、樹脂被覆は、鋼管の錆びを防ぎ、色や質感を変えることができます。そのため、物干しとしては、デザイン性やバリエーションが豊富で、好みに合わせて選ぶことができます。しかし、樹脂被覆鋼管は、樹脂が剥がれたり、傷ついたりすると、鋼管が錆びる可能性があります。そのため、物干しとしては、樹脂の状態を定期的にチェックする必要があります。
樹脂被覆鋼管の表面が傷ついて錆が発生した場合、洗濯物に錆色が色移りする恐れがあります。錆が発生した樹脂被覆鋼管の補修用に、熱収縮性の竿用チューブを取り揃えております。
まとめ
物干しの素材には、アルミ、ステンレス巻鋼管、樹脂被覆鋼管の3種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。物干しを選ぶ際には、自分のニーズや予算に合わせて、素材の特徴を比較してみましょう。
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